2017年2月20日

4チャンネル小型SMU6540および6541を2機種同時に新発売


株式会社 エーディーシーは、このたび小型の筐体に4チャンネル分のSMUを内蔵した2機種の「4チャンネルSMU」を開発し、販売を開始しました。発売した4チャンネルSMUは、表示部や操作パネルが付いてベンチトップ用として開発された「6541」と表示などを付けずシステムの組込み特化したシステム・ユース「6540」の2機種が用意されています。

近年の電子デバイスや半導体、センサは、小型化、高実装性が実現され、それらのモジュール化や多ピン化が進んでおり、全数試験を行うために、その評価には莫大な設備と時間がかかります。これら、お客様のご要望に応えるために、多チャンネル化や省スペース化のSMUの要求が高まっていました。

このたび発売した「6540/6541」は、エーディーシーのSMUの特長である低ノイズを生かしながら、従来の当社小型SMUと同じ212 mmの幅の中に4チャンネルのSMUを組込みました。

発表した「6540/6541」の機能面では、SMUの特徴である下記の性能を持っています。

  • デバイスへの電源供給と同時に負荷としても使用可能
  • ノイズに強い高分解能の電圧、電流測定が可能

さらに、被試験デバイスの様々な試験を自動化するために、最小幅50 µsのパルス発生、スイープ動作、チャンネル間および複数台の同期動作など、正確な測定や試験速度の向上に貢献できる様々な機能を備えています。性能面では、各チャンネルとも、発生測定範囲は、±10 V / 0.5 A (4チャンネル合計で1 A)、電圧発生測定確度は、±0.02 %、電流発生測定確度は±0.03 %、測定分解能は10 µV / 10 pA / 20 µΩ、電圧発生出力ノイズは4 mVp-p (DC~20 MHzにて)を持っています。

外部インタフェースは、操作パネル、表示付きのベンチトップの6541は、USBを標準で、さらにGPIBかLANをオプションで選択できます。一方、システム・ユースの6540は、4チャンネルそれぞれに独立したUSBインタフェースを標準装備し、各チャンネルを完全に独立しても、また、同期しても使用できます。