2021年2月19日

微少電流/高抵抗測定器(IRメータ) の新ユニット40057を発売


株式会社 エーディーシーは、このたび電子部品の生産ラインで活躍する高スループット試験が可能なモジュラ・タイプの計測器、「多チャンネル微少電流/高抵抗測定器(IRメータ)」に新規ユニットを開発し、販売を開始しました。
小型の筐体に2スロットを搭載可能にしたメインフレーム「4000」用のIRメータ・ユニット・シリーズに2000 V対応1チャンネルIRメータ・ユニット「40057」を追加し、幅広い要求に対応します。

HVやEV車などに使用される車載用電子部品では+1.5kV以上の高電圧対応が求められており、絶縁材料の評価に高電圧での絶縁抵抗測定が必要になっています。

「40057」の電圧発生回路は先行するIRメータ・ユニットと同様にSMUの発生技術を使用し、200 Vのセットリング・タイムが3.5 msと高速かつオーバーシュートがないことが特徴のVS出力に加え、+50 V~+2000 V発生可能な2KV出力端子を追加しました。2KV端子は最大出力電流0.8 mA、セットリング時間は1秒、最大容量負荷は100 V/出力電圧[μF]です。
また、大容量キャパシタの絶縁抵抗測定に最適な入力抵抗が一定の積分方式の電流計や、0.1 pF分解能のコンタクト・チェック機能などを搭載しています。

これらの機能により、「40057」は2000 Vでの絶縁抵抗試験が可能となり、MLCC(積層セラミックチップコンデンサ)、コイル、フィルタなどの電子部品やケーブルなどの電装品、車載用電子部品、絶縁材料評価に最適です。
さらにメインフレーム「4000」には2スロットが搭載可能ですので、省スペース(2Uハーフ・サイズ)で2チャンネル同時に2000 V対応I-R試験が可能となります。