スキャナ/エクステンダ
3100/3101
3100は、エクステンダ方式を採用した画期的なスキャナです。エクステンダ3101は、最大5台まで接続することができ最大17枚のスイッチ・カードを組み込むことができます。エクステンダの接続間隔は、10 m(総延長20 m)まで延長できますので、できるだけ被測定物の近くで切換えが可能です。
スイッチ・カードは、3タイプ(マルチプレクサ、アクチュエータ、マトリクス)があり、高速切換えや大電流で使用可能なものまで各種を用意。
スキャナの制御は、パネル面スイッチ設定による手動コントロールと、外部コントローラからのリモート信号(GPIB、USB)によるプログラマブル・コントロールを可能にし、小規模から大規模のシステムまで、幅広く適用できるように設計されています。
スイッチ・カードは、本体に2枚、エクステンダに最大3枚が実装でき ます。エクステンダは、専用バス(Scan Bus)で5台までの接続ができ、 機器間は、最大10 mで総延長20 mまで接続ができます。 測定チャンネルの必要に応じてエクステンダが増設できコスト・パフォーマンスが良い最適なシステムが構成できます。
3100は、大型LCD表示の採用により、スイッチ・カードのOPEN/ CLOSE状態を、各カード毎に表示します。 ダイレクト(ダイレクト・チャンネル・アクセス)のローカル(パネル面) 操作では、OPEN/CLOSEの設定が可能です。
スイッチング条件の設定をパネル面で行うローカル機能は、デジタル電圧計、デジタル・レコーダなどと組み合わせた小規模なシステムに適しています。
一方、GPIB/USBインタフェースの標準装備によって、 スイッチング条件の設定をすべて外部からコントロールすることもできますので、フレキシブルに自動計測システムを構成することができます。
また、コントロール・パラメータによるシーケンス動作だけではなく、任意のチャンネルに対するダイレクト(ダイレクト・チャンネル・アクセス) や任意のプログラム・ステップに対するダイレクト・プログラム・アクセスも可能です。 このダイレクト・アクセス機能は、ローカル/リモートのいずれでも動作しますが、GPIB、USBを使用すれば100ステップ以上のランダム・ スキャン動作を簡単に行うことができます。
3100は、標準でデジタルI/O(DIO)機能を内蔵しています。 出力はオープン・コレクタで、シンク電流は最大150 mAありますので、 ランプ、大型リレーなどの制御に使用できます。
入力レベルもTTLレベルから、最大28 Vまで対応できます。デジタルI/O機能をデータ転送用として使用することもでき、GPIBをもたない機器とのデータ転送に便利です。
3100はマルチプレクサ、アクチュエータ、マトリクスの3タイプ、7種類 のスイッチ・カードを用意しており、これらを組合せることにより、1台で複数のスキャナとして使えます。 したがって、多点のデータ・ロガーや半導体、電子部品、電子回路などの自動試験システムのスイッチング装置として、フレキシブルに対応できます。
3100本体には2スロットに最大160ch(31001F 1線式)までカードを収容することができます。
3101エクステンダを最大5台接続することにより、17スロットまで拡張でき、最大1,360ch(31001F 1線式)までカードを収容することができます。
EV用バッテリ・スタック4 V×120直列接続を31001H 6枚と弊社デジタル・マルチメータ7481または7482を使用して、1 μV分解能で評価することができます。
太陽電池パネル40枚の暴露試験 I-V 特性測定システムの構成例です。
3100 スキャナに 3101 エクステンダを4 台接続します。 大電流カード 31001Kを4 枚で40 枚の太陽電池パネルを4 線接続することによって接続線の誤差を無くし、順次 I-V 特性をI-Vメータで測定します。 また、31005Bにターミナル・カード31009Mを接続したカードを2セッ ト用意し、マルチプレクサ・タイプで使用して太陽電池パネルに 隣接した温度センサと接続します。ここで測定した温度によって I-V 測定値に補正をかけることが可能です。
アナログ IC の総合試験システムの構成例です。 マトリクスは任意のクロス・ ポイントの OPEN/CLOSE ができ、 また X 方向の任意の入出力をY 方向の任意の入出力に接 続できるという特長を持っています。従って、Y 方向に測定器、 発生器群を接続し、X 方向に IC の各ピンを接続することに よって、IC の任意のピンに、測定器、発生器の入出力を接 続できます。使用する測定器、発生器の数および IC のピン 数に応じて、カードを組合せて下さい。
抵抗 40 本の温度係数自動測定システムの構成例です。 低抵抗の測定は 4 線式測定法を用います。恒温槽の温度 は、直流電圧発生器でコントロールし、温度測定機能付き デジタル・マルチメータでモニタします。これにより各温度で の抵抗値を測定し、コントローラに記憶した後、測定温度 差と抵抗値変化分から各抵抗の温度計数を算出して、プリ ンタに印字します。
3100 ではデジタル I/O 機能は 16ビットの双方向入出力ラ インをもち、8ビット単位で入出力を設定できるため 8 ケ所 のコントロールと8 ケ所の状態監視に使用できます。また 16ビットすべてを入力、あるいは出力に設定することも可 能です。
半導体リレーを使った 20チャンネルで4線式です。設定により 40チャンネルで2線式または 80チャンネルで1線式として使用できます。
仕様
チャンネル数 |
20 ch/4線 40 ch/2線 80 ch/1線 |
チャンネル・スイッチ | 半導体リレー |
電圧(ピーク) |
140 V(AC) 200 V (DC) |
電流 |
(100 - 使用温度)mA |
絶縁抵抗(各端子間)※ |
1010 Ω以上 |
熱起電力 | 10 μV以下(代表値) |
占有スロット数 | 1 |
適応入出力端子版 | 31009B |
価格 | ¥205,000(税込 ¥225,500) |
※23±5 ℃、 60 %RH以下
接点構成
CH0~CH9のいずれかをON(CLOSE )にすることにより、各チャンネルとCOMの各端子間(A、B、C、D)を導通することができる。
入出力端子部とスイッチ部とが一体構造で、10チャンネルで4線式測定に適した大電流用(A, B端子)とセンス用の小電流用(C, D端子)構成です。
仕様
チャンネル数 |
10 ch/4線 (大電流経路2線、 小電流経路2線) |
|
チャンネル・スイッチ | メカニカル・リレー | |
電圧(ピーク) |
220 V(AC) 220 V(DC) |
|
電流 | 10 A | 2 A |
絶縁抵抗(各端子間)※ |
1010 Ω以上 |
|
熱起電力 | 50 μV以下 | |
占有スロット数 | 2 | |
適応入出力端子版 | スイッチカードと一体構造 | |
価格 | ¥192,000(税込 ¥211,200) |
※23±5 ℃、 60 %RH以下
接点構成
CH0~CH9のいずれかをON(CLOSE )にすることにより、各チャンネルとCOMの各端子間(A、B、C、D)を導通することができる。
接点最大電圧が1000 Vで10チャンネルで1線式のカードです。各チャンネルには短絡電流制限抵抗付き端子も装備されてい ます。最大170チャンネルまで増設可能です。
仕様
チャンネル数 | 10 ch/1線 |
チャンネル・スイッチ | ドライ・リード・リレー |
電圧(ピーク) |
1000 V(DC) |
電流 |
0.1 A(DC) R端子使用時は17 mA |
絶縁抵抗(各端子間)※ |
1010 Ω以上 |
熱起電力 | 100 μV以下 |
占有スロット数 | 1 |
適応入出力端子版 | スイッチカードと一体構造 |
価格 | ¥190,000(税込 ¥209,000) |
※23±5 ℃、 60 %RH以下
接点構成
※CH0~CH9のいずれかをON(CLOSE)することにより、各チャンネルとCOM端子を導通することができます。
接点最大電圧が500 Vで熱起電力が1 μV以下のマルチプレクサ・カードです。
4線×10チャンネル、2線×20チャンネルで占有スロットが1スロットなので、3100では2枚で40チャンネル、3100+3101では5枚で100チャンネルの省スペースのシステムが構築できます。
仕様
チャンネル数 | 10 ch/4線 20 ch/2線 |
チャンネル・スイッチ | メカニカル・リレー |
電圧(ピーク) |
500 V(DC) |
電流 | 1 A(DC30 V 以下、AC62.5 V 以下) |
絶縁抵抗(各端子間)※ | 1010 Ω 108 Ω |
熱起電力 | 1 μV以下 |
占有スロット数 | 1 |
適応入出力端子版 | スイッチカードと一体構造 |
価格 |
¥160,000(税込 ¥176,000) |
※上段:23±5 ℃ 60 %RH以下、下段:0~40 ℃ 85 %RH以下
接点構成
絶縁抵抗を1014 Ω以上に保つ様に設計されており、10チャンネルで2線の微少電流測定用カードです。最大60チャンネルまで増設可能です。
仕様
チャンネル数 | 10 ch/2線 |
チャンネル・スイッチ | ドライ・リード・リレー |
電圧(ピーク) |
200 V(DC) |
電流 | 1 A(DC) |
絶縁抵抗(各端子間)※ |
1014 Ω以上(HI端子間) |
熱起電力 | 200 μV以下 |
占有スロット数 | 2 |
適応入出力端子版 | スイッチカードと一体構造 |
価格 | ¥320,000(税込 ¥352,000) |
※23±5 ℃、 60 %RH以下
接点構成
本カードはHI側リレー(K1~K10)、LO側リレー(K11~K20)で構成されております。また、LO側リレー動作は下記の3種類のモードから選択します。
LO側リレー 動作モード |
Sync Mode | Open Mode | Close Mode |
HI側リレー
Lo側リレー |
本カードはHI側リレー(K1~K10)、LO側リレー(K11~K20)で構成されております。また、LO側リレー動作は下記の3種類のモードから選択します。
LO側リレー 動作モード |
Sync Mode |
HI側リレー
Lo側リレー
|
|
LO側リレー 動作モード |
Open Mode |
HI側リレー
Lo側リレー
|
|
LO側リレー 動作モード |
Close Mode |
HI側リレー
Lo側リレー
|
※31001Jマルチプレクサ・カードは、下記のご使用になる機器、および、測定条件に合ったオプションが用意されております。
なお、本オプションは本カード注文時に指定可能です。詳細につきましては弊社営業所までご連絡下さい。
オプション名 | 接続状態 | 対応機種(ファンクション) | 価格 |
標準品 | LO側リレーがLO端子に接続 | 5450、5451、8252(DCI、Q)、40051~40057 | ¥320,000(税込 ¥352,000) |
31001J+OPT10 | LO側リレーがGND端子に接続 | 5350(DCI DG: ON) | 営業所迄お問い合わせください |
31001J+OPT11 | LO側リレーがDG端子に接続 |
8252(DCV、OHM)、5350(DCV) |
|
31001J+OPT12 | LO側リレーがDG端子とLO端子に接続 | 5350(DCI DG: OFF) |
独立した4線式10チャンネルのスイッチを持つカードです。
入出力端子部とスイッチ部とが一体構造となっており、設定により20チャンネルで2線式として使用できます。
仕様
チャンネル数 |
10 ch/4線 20 ch/2線 |
チャンネル・スイッチ | メカニカル・リレー |
電圧(ピーク) |
250 V(AC) 110 V(DC) |
電流 | 10 A |
絶縁抵抗(各端子間)※ |
1010 Ω以上 |
熱起電力 | 50 μV以下 |
占有スロット数 | 2 |
適応入出力端子版 | スイッチカードと一体構造 |
価格 | ¥192,000(税込 ¥211,200) |
※23±5 ℃、 60 %RH以下
接点構成
CH0~CH9の任意チャンネル(複数チャンネル可)をON(CLOSE )にすることにより、各チャンネルA-a、B-b、C-c、D-d端子間を導通することができます。
8×4チャンネルのマトリクス構成(4 線式)のメカニカル・リレーを使った汎用型スイッチ・カードです。設定により16×4チャンネルのマトリクス構成(2 線式)として使用できます。
仕様
チャンネル数 | 8×4 ch/4線 |
チャンネル・スイッチ | メカニカル・リレー |
電圧(ピーク) |
125 V(DC) 110V(AC) |
電流 | 1 A |
絶縁抵抗(各端子間)※ |
1010 Ω以上 |
熱起電力 | 50 μV以下 |
占有スロット数 | 1 |
適応入出力端子版 | 31009B |
価格 | ¥180,000(税込 ¥198,000) |
※23±5 ℃、 60 %RH以下
接点構成
X-nとY-mとの任意の交点をON(CLOSE )することにより、X(8ch)とY(4ch)の任意チャンネルを導通することができます。
ターミナル・カードの選択により、マルチプレクサ・カードまたはアクチュエータ・カードとして使用できます。10チャンネル4線式のマルチプレクサ/アクチュエータ共有のメカニカル・リレーを使った汎用型です。設定により20チャンネルで2線式として使用できます。
仕様
チャンネル数 |
10 ch/4線 20 ch/2線 |
チャンネル・スイッチ | メカニカル・リレー |
電圧(ピーク) |
125 V(DC) 110V(AC) |
電流 | 1 A |
絶縁抵抗(各端子間)※ |
1010 Ω以上 |
熱起電力 | 1 μV以下 |
占有スロット数 | 1 |
適応入出力端子版 | 31009B、31009M |
価格 | ¥88,000(税込 ¥96,800) |
※23±5 ℃、 60 %RH以下
接点構成
ターミナル・カードの選択により、マルチプレクサ・カード(31001シリーズ)またはアクチュエータ・カード(31002シリーズ)の接点構成として使用できます。
入出力信号用のターミナル・カードで、31001F/31003B/31005Bと組合せてスキャナのスロットに挿入して使用します。4線式の汎用です。
仕様
入出力端子 | スクリュー式ブロック・ターミナル |
端子数 |
84 4×20 ch+4(COM) |
端子間電圧(ピーク) |
200 V |
最大定格電流 | 1 A |
絶縁抵抗(各端子間)※ | 1010 Ω以上 |
適応スイッチ・カード |
31001F、31003B、31005B |
価格 | ¥24,500(税込 ¥26,950) |
※23±5 ℃、 60 %RH以下
接点構成
入出力信号用のターミナル・カードで、31005Bと組合せてスキャナのスロットに挿入して使用します。
仕様
入出力端子 | スクリュー式ブロック・ターミナル |
端子数 |
44 4×10 ch+4(COM) |
端子間電圧(ピーク) |
200 V |
最大定格電流 | 1 A |
絶縁抵抗(各端子間)※ | 1010 Ω以上 |
適応スイッチ・カード |
31005B |
価格 | ¥18,500(税込 ¥20,350) |
※23±5 ℃、 60 %RH以下
接点構成
※ 上記に入力しきれていない仕様および注釈等がございます。詳しくは『ダウンロード』よりカタログをダウンロードしてお確かめください。
3100 | 3101 | |||
価格 | ¥211,000(税込 ¥232,100) | ¥130,000(税込 ¥143,000) |
機能:SMU(6241A/6242/ 6247G/6240B)で測定条件を設定し、3100を切り換えながら、電流/電圧/抵抗を測定
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機能:デジタル・マルチメータ7461A/7461Pを使用した多ch測定。シーケンシャルスキャンによる最大40chで、DCV、2線式抵抗、4線式抵抗(最大20ch)を測定可能。
Excel 32bit版/64bit版対応
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