7481/7482は8½ 桁表示で0.01 ppmの高分解能を持つデジタル・マルチメータです。研究開発、校正機関、電子部品・半導体検査システムの校正用として最適です。
直流電圧測定では10 nV、直流電流測定では100 fA、抵抗測定では1 μΩという高分解能で測定することが可能です。5 ppm/1 年間（電圧測定相対確度）、8 ppm/1 年間（抵抗測定相対確度）の高い精度での測定を保証します。7482 は交流測定機能もそなえており、交流電圧測定はTrueRMS方式で10 Hz ～ 2 MHzまでの測定が行えます。また自己校正機能を内蔵していますので、いつでも高確度測定が可能となり、外部から校正を行う場合でも少ない標準器で校正が可能です。

7481/7482は、直流電圧 / 抵抗測定において8½ 桁（119 999 999）、直流電流測定で7½ 桁（11 999 999）の高性能デジタル・ マルチメータです。また、直流電圧レシオ測定も高分解能で測定可能なため、標準器や高確度測定に最適です。

※相対確度：±（読みのppm±レンジのppm）、Tcal±1℃、24 時間において

校正に必要な標準は直流電圧標準（10 V）と抵抗標準（10 kΩ）です。 2種類の標準による校正と自己校正機能で、電圧、抵抗、電流の各レンジの校正および、周囲温度変化による内部誤差の除去が可能となり、高確度の測定を保証します。校正値は、校正日とともに内部メモリに記憶され、GPIBやUSB、またはLAN（オプション）で読みだすことができます。

独自技術であるマルチスロープ積分方式の A/D 変換方式 を採用し、標準器としての高精度の直線性と安定度を提供しますので高精度測定ができます。 図は、10 Vレンジにおける0 V入力時の安定度を示します。

低雑音レンジング・アンプによりバラツキの少ない測定が可能です。 図は100 mVレンジにおける0 V入力時の積分時間と表示バラツキの実効値（rms）を示します。

抵抗測定において誤差要因となるケーブルの微少な熱起電力を自動的にキャンセルする高精度抵抗測定機能を装備しています。

レシオ測定では通常の直流電圧測定に加え、4WΩ測定端子で基準直流電圧を測定し、その電圧比を演算により表示します。この機能を利用して、
抵抗測定において外部供給源の誤差要因を除去した、アッテネータの分割比測定や、電力特性測定が可能となります。

交流電圧測定は内部基準電圧から発生する校正信号で入力部アッテネータの周波数特性を自動校正し、周波数特性の良い測定を実現します。

抵抗や半導体などの電子部品の検査で閾値を設定することにより効率よく合否の選別が行えます。測定結果に PASS/FAILが表示され、また判定結果はリアパネルのコンパレータ出力端子にも出力されます。

サンプル数は最大50,000（オプション+06は500,000）まで設定可能で、データの最大値、最小値、平均値、バラツキ、標準偏差（σ）などの統計演算結 果を表示することができます。

測定データは内部メモリ（RAM）に 50,000 データ（オプション+06は500,000データ）まで記憶可能。
FASTモード（ソフトウェア・レビジョンC00以降）により最大 50,000 回／秒（4½桁）にて、測定値を内部メモリに格納することができます。

フロント／リア入力をGPIB、USBまたはLAN（オプション）で外部制御できます。 フロント／リア入力の切り換えミス防止に最適です。

4 線式抵抗測定において、電流印加／電圧測定点の接続 チェックをします。接続ミスや、接触不良による測定ミスを事前に判定します。