6240B は、高速レスポンスのパルス発生/測定機能と、コネクタなどの接触抵抗を試験できる低抵抗測定機能搭載の計測電源です。
電圧、電流発生は4½ 桁、測定は5½ 桁、基本確度は±0.02%の高確度を持っています。 スイープモードは、リニア、フィクスド、ランダム、ツー・スロープ・ リニアスイープ(ステップ値を途中で切り換えるスイープ)機能に加え、 最小パルス幅50 μs のパルス測定機能を持っていますので、半導体や、その他電子部品の研究・開発での評価用電源や生産ラインでの特性試験システム用電源として、幅広くお使いいただけます。
また、JIS に沿ったコネクタの低抵抗試験や導電材料の低抵抗測定ができます。さらに、ワイヤ・ハーネスなど、金属の接触面で発生する熱起電力をキャンセルした接触抵抗を高精度に測定することもできます。
● 発生・測定範囲 電圧:
0 ~ ±15 V、電流:0 ~ ±4 A(DC は 1 A)
● 基本確度:±0.02 % の発生、測定
● 5½ 桁(±319999)、分解能 1 μV/100 pA の測定
● 最大 20 ms 間、±4 A のソース / シンクが可能
● 最小パルス幅 50 μs、分解能 1 μs のパルス測定
● シンク可能なバイポーラ出力
● 導電材料やコネクタ、ワイヤ・ハーネスなど、熱起電力を
キャンセルした低抵抗や接触抵抗測定を実現
発生、測定のファンクション指定により、電圧発生/電流発生、電圧測定/電流測定/抵抗測定の選択が可能です。
電圧・電流発生モードは、DC、パルス、DC スイープ、パルス・スイープの4 種類をもっており、さらにスイープにはフィクスド、リニア、ランダ
ム(ユーザ・プロブラミングでの任意発生)、ツー・スロープ・リニア(ステップ間隔が途中で切替えられるリニア・スイープ)の4 種類のスイー
プ・タイプがあります。
最小パルス発生は、パルス幅50 μs。最小周期は2 ms、測定なしの場合は500 μs。
電圧・電流発生では、HI/LO のリミッタ設定は極めて大切です。6240B は、HI/LOリミッタが個別に設定可能であり、しかも電圧リミッタはHI/LO 同一極性が可能です。これにより、コンデンサの充放電、特にバッテリの過放電を防止することが可能です。
また、LD など定電流で使用し、逆電圧印加を嫌うデバイスの評価にも最適です。
6240B は、出力OFF 状態をSTBY(出力リレーOFF)、HiZ(出力リレーON、高抵抗状態)、LoZ(出力リレーON、低抵抗状態)の3 つの状態から選択することができます。これにより、不要なリレーのON/OFF が省略できます。
この機能により、従来問題となっていたリレー動作時間によるスループット低下の改善、およびリレー寿命を飛躍的に延ばし、製品の信頼性を向上させる効果が得られます。
さらに、サスペンド電圧(HiZ、LoZ 状態での電圧)設定が可能ですから、バッテリなど電圧出力デバイスの接続時に発生する、過渡的な電流吸い込みを防止することができます。
6240B は、パルス電流印加を使って低抵抗を測定しますと、被測定物の発熱の影響による誤差を極めて少ない状態で測定できますので、より正確な測定値を得ることができます。
発生桁数 | 4½桁 | ||
出力方式 | バイポーラ | ||
最大出力(上) 最小分解能(下) |
電圧 |
±15 V/1 A |
|
10 μV | |||
電流 |
±4 A/10 V(DCで±1 A/15 V) | ||
1 nA | |||
測定桁数 | 5½桁 | ||
基本確度(代表レンジ) | 0.02 % | ||
最小測定分解能 | 電圧 | 1 μV | |
電流 | 100 pA | ||
抵抗測定最大値/最小分解能 | 0.75 GΩ/0.25 μΩ | ||
パルス印加/測定 | 可 | ||
最小パルス幅 | 50 μs | ||
インタフェース | USB、GPIB |
※ 上記に入力しきれていない仕様および注釈等がございます。詳しくは『資料ダウンロード』よりカタログをダウンロードしてお確かめください。
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